国家資格が必要でもある通関士というお仕事。でも通関士の業務や仕事先って・・・。意外に知られていませんよね。通関士のことをまずは知りましょう!
世の中にはさまざまな職業があります。通関士という職業、聞いたことありますか。まず通関士となるにはどうすればよいのか、そしてそれを仕事にするにはどうしたらよいのでしょうか。まず通関士そのものについて学びましょう。通関士とは品物の輸出や輸入に関わる国家資格です。世界と日本の間の国際物流を支える大切な仕事で、財務省が管轄しています。日々私たちの知らない間にも世界から日本へ、また日本から世界へとたくさんの物品が輸出入されています。通関士は、海で運ばれてくる海上貨物、飛行機で運ばれてくる航空貨物を、「誰が」「どこから」「何を」「どれくらい」輸出入するのかを、税関に報告して許可をもらう「通関手続き」をする仕事です。そして通関士は輸出入の申告が正しく行われているかどうかを審査して、拳銃や麻薬などが国内に物流することを防止するという使命があります。そのうえ消費税や関税などをきちんと正確に徴収しなければなりません。
通関士としての仕事は実に様々です。通関手続きや通関書類の作成のみにとどまらず、関税計算書類の審査や不服申し立て、主張・陳述の代行などがあります。今では情報化が進み、税関との書類のやり取りは専用端末を使っているようです。航空貨物が増え、通関の時間が短くなった現在では非常に素早い対応が求められます。日本の物流を大きく担うのが通関士の仕事です。とても責任重大だといえます。通関士に就職や転職をしようと思っても、中途半端な取り組みでは成功しないに違いありません。私たちの生活に関わるたくさんの種類の物品を扱うわけですから、私たちの毎日の生活にも大きく影響する仕事なのです。通関士がいなければ成り立たない国際物流ですから。
通関士の資格を持っている者だけが、通関書類の審査をして、書類に押印できるのですから責任重大です。通関士の資格を持っていない人は貨物の輸出入申告をすることはできないことになっています。ということはあらゆる物品の知識が必要なのが、この通関士という仕事だといえるでしょう。そればかりでなく、商品分別の能力に加え迅速な対応が求められるのではないでしょうか。通関士が仕事をするところはどんなところなのでしょうか。それは「通関業者」とよばれる会社が主なものになります。実際に就職できる先としては、輸入品を扱っている百貨店やスーパーなどや、運送会社や倉庫会社、商社、貿易会社、金融機関など様々な会社があげられます。幅広い分野で活躍できるのが通関士として仕事の特徴でしょう。働く会社は通関士専門業務の会社ではなく、通関業と兼業をしているような会社が大多数ということになります。通関士を一人置かなければ、通関業務を営むことはできないということが法律で定められています。通関書類の作成や審査、押印などは通関士にしかできない仕事です。物品を輸出入している業者には欠かせない仕事ですので、通関士が必要不可欠なのです。